皆様へ／「爆走おとな小学生」の山田裕太です。
合同会社otonapro
「爆走おとな小学生」の山田裕太です。
日頃より爆走おとな小学生を応援していただきまして、誠にありがとうございます。
現在、このコロナ禍において様々な業界が苦境に追いやられています。緊急事態宣言が発出され、生活に更なるブレーキがかかる中でも、それぞれの立場で試行錯誤しながら、活動を維持すべく尽力する日々だと思います。私たちの演劇業界も大打撃を受けながらも、いかにエンターテイメントを届けられるか模索しています。
「我慢」が続くこの状況に不安を抱く事もありますが、それでも今ここで立ち止まる訳にはいかないと思っております。舞台は観てくださる皆様の温かい応援と舞台に携わるキャスト・スタッフの協力と想いが紡いで成り立っています。その方々のためにも、前を向いて今できる事をやっていかないと。その中で、私の想いを拙い文章ではございますが形にさせて下さい。今できる最良の形で、皆様にお届けしたいという願いを込め、この場を借りてお伝えさせて下さい。
「爆走おとな小学生」は、昨年3月から未発表のものを含めると8本の舞台（劇場数は10劇場）を延期、中止にいたしました。その影響は甚大です。『初等教育ロイヤル』『勇者セイヤンの物語(予言)』次第では団体としての活動を休止、更には団体を運営している合同会社otonaproの倒産の可能性が強まる状況に立たされました。『初等教育ロイヤル』は6月から延期、『勇者セイヤンの物語(予言)』は8月からの延期という決断をしてまいりました。
今、このコロナ禍の中で皆様も生きる為にそれぞれの立場でそれぞれの環境で必死に仕事をしていると思います。私たちキャスト、スタッフも仕事をしなくては生きていけません。ひとつの作品を届けるために何カ月も前から予定を押さえて準備を進めています。その中で中止・延期の決断をするということはキャスト・スタッフの仕事・生活を奪ってしまうということ。そして更に会社としても様々なキャンセル料が発生し、毎回赤字になってしまうこと。劇場によっては1年以上前から予約をしなければならず簡単に予定を変更する事が出来ないこと。あらゆる不安要素がある状況の中で、中止や延期の決断を迫られ、なぜこれほどまでの苦渋な決断をしなくてはならないのかと思ってしまうこともありました。
この度の『初等教育ロイヤル』東京公演においても、同じ苦渋の決断でした。仕事の都合をつけてくださった方々、貴重なお休みの時間に観劇の予定を入れてくださった方々、応援してくださっていた方々、ご予約いただいていたのにも関わらず、東京公演の実施が出来ず、本当に申し訳ございませんでした。
そして、この状況の中で東京公演の収録を行う事に、様々なご意見があったと思います。実際に5名のキャストが降板となり代役を立てての公演です。様々なご意見がある事も重々承知しております。
白柏さん、上田さん、瑛(あきら)さん、山岡さん、大澤さんの想いを受け、代役の高田さん、榎本さん、おとな小学生メンバー小阪、そして脚本演出の加藤を始め、全キャスト、全スタッフの力を合わせ、想いを込め、作品を作りあげました。『初等教育ロイヤル』を創り上げてくれたキャスト、スタッフの皆様、事務所の皆様、本当に本当にありがとうございました。きっと観てくださる方の心に届く作品になっているに違いありません。『初等教育ロイヤル』収録公演、ぜひ、ご観覧ください。一人でも多くの方にお届けできることを願っております。
また『勇者セイヤンの物語〜ノストラダム男の大予言〜』の大阪公演も中止とさせていただきました。
本公演の観劇を楽しみにしてくださっていた方々、大変申し訳ございません。どうぞご理解下さい。しかし「爆走おとな小学生」の代表作でもある『勇者セイヤンの物語』の最終章、必ずお客様にお届けしたいと思っております。セイヤンの生きる姿を見てもらいたいです。その想いも込めて東京公演は実施させて下さい。8月の延期から、キャスト・スタッフが本当に多くの時間をかけて、想いを込めてこの作品を創り上げています。1月21日、いよいよ初日の幕が上がります。「爆走おとな小学生」は、立ち上げて5年目のまだまだ若い団体です。出来る事は限られているかも知れませんが、それでもこのエンターテインメントに携わる一団体として皆様に喜んでいただけるよう、今できることがある限り、進み続けます。まずは『勇者セイヤンの物語〜ノストラダム男の大予言〜』が配信も含めより多くのお客様にお届け出来るよう尽力させて下さい。
最後になりますが、皆様が健康で過ごせますよう、そして、楽しいこと明るいことにたくさん出会える一年になりますようにと、心から願っております。これからも「爆走おとな小学生」をどうぞよろしくお願いします。
爆走おとな小学生
山田裕太
※山田裕太(@yuta_otonapro)のTwitterのDMを解放しております。皆様の様々なご意見をお寄せください。言葉を選ばなくて大丈夫です。率直なご意見をお聞きし、私たちの今後の活動に生かしていきたいのです。全てのご意見にお返事さしあげることは難しいかもしれませんが、誠心誠意読ませていただきます。